smile

そろそろ君が世界を回す番だ!!

季節が巡る


なんとなくぼんやり過ごしていた平成最後の夏。この子と一緒に観ればなんでも楽しいから、という理由で仲の良いお友達に誘われるがまま、なんとなく興味があった少年たちのステージをなんとなく観に、蒸し暑い六本木へ行きました。


そこで、正直名前すらもあやふやだった男の子に、自分でも驚くほど惹かれました。

あの時わたしを惹きつけたのは、一般人歴が他の子より少しだけ長いが故の滲み出る「青春」と、目まぐるしく変わる環境の中、もがき苦しみながらも壁を超え、強くなり輝いていく「主人公力」だとわかったのは最近のことかもしれません。



私は暑ければ暑いほど食欲が増すのに、初めてその子を見た日の夜は全くお腹が空きませんでした。ずっと胸がざわついていて、連れて行ってくれた友だちと解散するのが惜しくて、六本木駅の飲食店へ駆け込みました。でもほとんどごはんが喉を通らず、ただ友だちに向かって「どうしよう…」とつぶやいていました。

どうしよう、というのは、ついに10代の男の子のアイドルを好きになってしまったかもしれない、という後ろめたさが半分と、すごいものを見てしまった、どうしよう!という喜び半分でした。


でも、仲の良い友だちと観に行ったから楽しかっただけかもしれない。晴れの日ばかりの夏と、六本木の人混みのお祭りのような雰囲気にのみこまれていただけかもしれない。彼に、彼らに惹かれたことは夏が見せた短い夢みたいなものかもしれない。そう思い、その気持ちを確かめるために、あの日より少しだけ高いヒールを履いて、わたしはまた夏の六本木へ行きました。




街が少しずつキラキラし始める11月、わたしは本屋さんで雑誌を1冊買い、ずっと行きたかったケーキ屋さんの前をしばらくうろうろして、ひとつだけケーキを買って帰りました。帰るとすぐにテレビを付けて、ケーキを食べながら音楽番組を眺めていました。


今日は、私が好きなHiHi Jetsの髙橋優斗くんのお誕生日。優斗くんが、HiHi Jets5人が、いつかこんな大きいステージで歌う姿をテレビで見たいな、なんて思いながら過ごす夜。いい年した女が、人の夢に浸ってバカみたいって思われるのはわかってる。それでも、この子の、この子たちの未来を見てみたいと思ってしまった気持ちにはしばらく嘘がつけない。

「主人公」がスーパーヒーローに変身するまで、私は夢を見続けるんだろうなぁ。



髙橋優斗くん、19歳のお誕生日おめでとう!